病気やケガを発症してから数日～一カ月程度の患者様に対してリハビリを行います。早期離床を促し、廃用症候群の予防に努めます。また、早期より離床しリハビリしていく事で、患者様のその後の回復を良くしていきます。病院内での日常生活動作の自立度を上げる為、リスク管理を行いつつ、どこまで自分で出来るかを評価し、病棟の看護師と連携して自立を促していきます。トイレや食事、更衣、整容動作、入浴動作まで積極的に関わっていき、患者様の困っている事を知り、改善に向けて運動をしたり、自助具や装具の購入の提案をしたり、作成したりする事もあります。入院患者様だけではなく、外来患者様に対して認知機能評価や高次脳機能評価、神経伝道速度検査などを実施し、整形疾患においては外来にて継続してリハビリを実施する事もあります。リハビリ部署内でも勉強会も積極的に行っており、新人教育の為に勉強会の資料作成等を行うこともあります。リハビリ職員全体で知識を深めていき、より良い治療が行えるよう励んでいます。

結婚を機に引っ越しをし、職場まで遠くなってしまい通勤時間が負担に感じるようになりました。また、妊娠・出産し子育てをしつつ業務を続ける事に不安が出てきた為、転職を考えました。

急性期のリハビリは患者様の回復する様子を実感する事が出来、患者様や家族の喜ぶ顔を見る事が出来るのが本当に嬉しかったです。勉強会に参加したり、企画したりすることも多く、自分自身の成長だけでなく、職場全体で成長していく雰囲気も良かったです。

インターネットを利用し、Indeedで求人情報の検索を行いました。最終的にはハローワークへ行き、希望の転職先に連絡して頂き、面接となりました。

転職先の病院に託児所が併設されていた事が大きかったです。また、業務時間であっても途中で子供に授乳する事が出来るので、途中で断乳してなくても良かった点も子育てしつつ働く環境として安心出来ました。（８：３０～１７：００までの間に３回授乳の機会が設けてありました。授乳の時間になると託児所から電話がかかってくるので、業務を中断しやすかったです。）

脳卒中や整形疾患の回復期リハビリを実施します。患者様やご家族から病前の住宅環境や生活リズムなどと聞き取り、自宅に帰るために何が必要か考えリハビリを実施していきます。患者様が退院する前に自宅を訪問し、日常生活がスムーズに行えるようにしたり、転倒などを予防し安全に生活できるように福祉用具のレンタルや、住宅改修の必要性の有無もアドバイスを行ったりします。また、訪問リハビリも行っているため、患者様の必要性に合わせて、退院後のフォローも実施していました。

業務が効率良く行えるようにするために新しい知識や技術を取り入れ、リハビリ部署全体で考え切磋琢磨していけると思っていたのですが、変化を好まない環境のようでした。主治医のと連携が取りづらく、リハビリを進める上で相談しにくい点も驚きました。託児所もあるため、子育てに寛容なのかと思いきや、育休を子供が１歳になるまで取りたいといった希望が通らないということもあり残念に感じました。

効率的に業務を行う為に提案しても、会社によって作り上げてきたものが違うと言われてしまい辛さを感じました。患者様に接するのと同じように、そこに至るまでの時間や背景があったと思い、周りの意見や考え方を受け止めるように努めました。

患者様が笑顔で退院出来る様子を見ると、とても嬉しいです。自宅に帰れるよう考えていく事は大変ではありましたが、患者様の生活をより親身に考えるといった事にやりがいを感じました。自分自身の成長や知識を増やす経験にもつながったように思います。

失敗

ハローワークの求人票では週休2日と出ていたのに、実際には週休1.5日しかありませんでした。365日リハビリを行っているので、休む時には必ず担当患者様すべての申し送りをしなければならず、休日を取るための作業が大変でした。給与面に関しても、以前の職場より下がってしまい、賞与も新人よりも低くされたりしており、今までの経験や努力が悲しくなるような転職でした。

病前と全く同じ生活が出来ないといった悲しい気持ちを、少しの工夫やアドバイスで出来るように変えていける事は責任も大きいですが、上手くいった時にとても楽しく感じます。自分自身の知識や視野を広げる事が出来るのも魅力の一つだと思います。学会にて発表したり、勉強会に参加したりすることで技術を磨き、すぐに実践に活かせるのも楽しいなと思います。

面接前に必ず見学をした方が良いと感じました。業務内容や環境だけでなく、人間関係や職場の考え方を知った上で面接すれば良かったと後悔しています。また、子育てしながら働かせて頂いている立場であると、勝手に肩身を狭くして自分を低く考えてしまい、給与面や休日面においても最初に相談が出来なかったのも良くなかったと感じています。これからは、職場に自分を合わせるのではなく、自分の出来る範囲を決めて、その情報を伝えた上で、双方が納得した状態で働けるような職場を見つけていこうと思います。