小学生の足首捻挫、2週間経っても痛みが続く…整形外科でのリハビリは必要？
小学生の足首捻挫、2週間経っても痛みが続く…整形外科でのリハビリは必要？
お子様の足首捻挫、心配ですよね。レントゲンで骨に異常がないとのこと、まずは安心ですが、2週間経っても痛みが続くというのは、親御さんとしては気がかりな状況だと思います。今回は、小学生のお子さんの足首捻挫について、整形外科での治療やリハビリの必要性、そしてご家庭でできることについて、詳しく解説していきます。
この記事では、以下の疑問にお答えします。
- 足首捻挫の一般的な経過と、痛みが長引く原因
- 整形外科でのリハビリの内容と、その効果
- ご家庭でできること（安静、アイシング、ストレッチなど）
- 早期の適切な対応が、将来のスポーツ活動にどう影響するか
この記事を読めば、お子様の足首捻挫に対する正しい知識を得て、適切な対応ができるようになります。そして、お子様が一日も早く元気な姿で走り回れるように、サポートできるようになるでしょう。
それでは、具体的な内容を見ていきましょう。
小学生の子どもが足首捻挫をしました。当日にレントゲンを撮り骨は大丈夫だそうです。特に治療はなく湿布をもらい2週間が経ちましたが、まだ痛いそうです。歩けばするけどジャンプや走ったりすると痛いし、足首を伸ばしても痛いそうです。最初の病院は救急だったのですが、整形外科へ行きなにかリハビリのような治療があるのでしょうか？時期的にも行った方がいいのでしょうか？
ご質問ありがとうございます。2週間経っても痛みが続くとのこと、ご心配な気持ち、よく分かります。まずは、足首捻挫の一般的な経過と、痛みが長引く原因について説明します。
足首捻挫の一般的な経過と、痛みが長引く原因
足首捻挫は、足首の関節を支える靭帯が損傷することで起こります。程度によって、軽度（靭帯の一部損傷）、中等度（靭帯の部分断裂）、重度（靭帯の完全断裂）に分類されます。レントゲンで骨に異常がないということは、骨折ではないということですので、まずは安心してください。
一般的に、軽度の捻挫であれば、数日から1週間程度で痛みが治まることが多いです。中等度以上の捻挫の場合、痛みが長引いたり、腫れがなかなか引かなかったりすることがあります。今回のケースのように、2週間経っても痛みが続く場合は、以下の原因が考えられます。
- 靭帯の損傷の程度：損傷が重度であるほど、治癒に時間がかかります。
- 適切な初期対応の不足：RICE処置（安静、アイシング、圧迫、挙上）が適切に行われなかった場合、治癒が遅れることがあります。
- リハビリの不足：靭帯が治癒する過程で、関節の可動域が制限されたり、筋肉が弱くなったりすることがあります。適切なリハビリを行わないと、痛みが長引いたり、再発しやすくなったりします。
- その他の合併症：稀に、骨軟骨損傷や、他の組織の損傷が隠れていることがあります。
今回のケースでは、救急病院での診察だったため、詳しい検査や治療が行われなかった可能性があります。整形外科を受診することで、より詳細な診断と適切な治療を受けることができます。
整形外科での治療とリハビリの内容
整形外科では、まず問診と視診、触診を行い、痛みの場所や程度、可動域などを確認します。必要に応じて、MRI検査などの画像検査を行い、靭帯の損傷の程度や、他の組織の損傷の有無を詳しく調べます。
治療は、損傷の程度や症状に合わせて行われます。主な治療法としては、以下のようなものがあります。
- 安静：痛みが強い場合は、松葉杖やサポーターなどで足首を固定し、安静を保ちます。
- アイシング：炎症を抑え、痛みを軽減するために、1回15〜20分程度のアイシングを1日に数回行います。
- 薬物療法：痛みや炎症を抑えるために、鎮痛剤や湿布薬が処方されることがあります。
- リハビリテーション：最も重要な治療の一つです。リハビリの内容は、以下の通りです。
- 可動域訓練：足首の可動域を広げるためのストレッチや運動を行います。
- 筋力強化訓練：足首を支える筋肉を強化するための運動を行います。
- バランス訓練：バランス感覚を養うための運動を行います。
- スポーツ復帰に向けた訓練：ジャンプやランニングなど、スポーツ特有の動きを段階的に行い、安全に復帰できるように訓練します。
リハビリは、理学療法士の指導のもとで行われます。専門家の指導を受けることで、効果的にリハビリを進めることができます。また、自宅でもできる運動を教えてもらい、継続的に行うことが大切です。
整形外科を受診するメリット
整形外科を受診することには、以下のようなメリットがあります。
- 正確な診断：専門医による診察と、必要に応じた画像検査により、正確な診断を受けることができます。
- 適切な治療：損傷の程度や症状に合わせた、適切な治療を受けることができます。
- リハビリテーション：専門的なリハビリを受け、早期の回復を目指すことができます。
- 再発予防：再発を防ぐためのアドバイスや、自宅での運動指導を受けることができます。
今回のケースでは、2週間経っても痛みが続いているため、整形外科を受診して、詳しい検査と適切な治療を受けることをお勧めします。
ご家庭でできること
整形外科での治療と並行して、ご家庭でもできることがあります。以下に、具体的なアドバイスを紹介します。
- 安静：痛みが強い場合は、無理に歩いたり、運動したりせず、安静にしてください。
- アイシング：1日に数回、15〜20分程度のアイシングを行ってください。
- 足の挙上：足を高く上げて、血流を良くし、腫れを軽減します。
- ストレッチ：痛みのない範囲で、足首のストレッチを行ってください。
- 足首をゆっくりと前後に動かす
- 足首を円を描くように回す
- 筋力強化：痛みが治まってきたら、足首を支える筋肉を鍛える運動を始めましょう。
- タオルギャザー：床に置いたタオルを、足の指を使ってたぐり寄せる。
- カーフレイズ：つま先立ちをして、ふくらはぎの筋肉を鍛える。
- サポーター：足首を保護するために、サポーターを使用するのも良いでしょう。
- 食事：骨や筋肉の修復を助けるために、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、タンパク質やカルシウムを積極的に摂取しましょう。
これらのケアを行うことで、痛みの軽減を促し、早期の回復をサポートすることができます。ただし、痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、無理せず整形外科を受診してください。
早期の適切な対応が、将来のスポーツ活動にどう影響するか
足首捻挫は、適切な治療とリハビリを行わないと、慢性的な痛みや不安定感につながり、将来のスポーツ活動に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、
- パフォーマンスの低下：痛みや不安定感により、パフォーマンスが低下し、思うようにプレーできなくなる可能性があります。
- 再発のリスク：適切な治療を受けないと、再発のリスクが高まります。
- 関節炎のリスク：長期的に放置すると、関節軟骨が損傷し、変形性関節症を発症するリスクが高まります。
早期に適切な治療とリハビリを行うことで、これらのリスクを軽減し、将来にわたってスポーツ活動を安全に楽しむことができます。特に、成長期のお子さんの場合、骨や関節の発達に影響を与える可能性もあるため、早期の対応が重要です。
具体的には、
- 早期の診断と治療：整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることで、早期の回復を目指します。
- リハビリの徹底：理学療法士の指導のもと、リハビリを徹底することで、足首の機能回復と再発予防を図ります。
- スポーツ復帰に向けた段階的なトレーニング：スポーツに復帰する前に、段階的なトレーニングを行い、安全に復帰できるようにします。
これらの対策を行うことで、お子様が将来にわたってスポーツ活動を安全に楽しむことができるようにサポートできます。
今回のケースでは、2週間経っても痛みが続いているため、整形外科を受診して、詳しい検査と適切な治療を受けることを強くお勧めします。専門医の診察を受け、適切な治療とリハビリを行うことで、早期の回復を目指しましょう。
また、ご家庭でも、安静、アイシング、ストレッチなどのケアを行い、お子様の回復をサポートしてください。
早期の適切な対応が、お子様の将来のスポーツ活動を支えることにつながります。
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足首捻挫は、適切な対応をすれば、多くの場合、完全に回復できます。しかし、自己判断で放置したり、間違ったケアをしたりすると、後遺症が残ったり、再発しやすくなったりすることがあります。
もし、お子様の足首捻挫について、さらに詳しく知りたいことや、不安なことなどがあれば、お気軽にご相談ください。専門家が、あなたの疑問にお答えし、最適なアドバイスを提供します。
お子様の足首捻挫の早期回復を心から願っています。