74歳のお母様がトイレを拒否！介護者が抱える悩みを解決する具体的な対策
74歳のお母様がトイレを拒否！介護者が抱える悩みを解決する具体的な対策
お母様の介護、本当にお疲れ様です。1月にコロナ肺炎、3月に転倒による入院、そして8月にも肺炎で入院という状況、ご心痛のことと思います。要介護4で、足腰が弱り、トイレを拒否されるというのは、介護者にとって非常に大きな悩みですよね。今回は、そのような状況を改善するための具体的な対策を、Q&A形式で詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、お母様がトイレに行きたがらない原因を理解し、具体的な解決策を見つけることができるでしょう。また、介護の負担を軽減し、お母様とより良い関係を築くためのヒントも得られるはずです。
それでは、具体的なQ&Aに入っていきましょう。
1月にコロナ肺炎に感染して入院して3月に骨折はしてませんが転んで入院して8月に肺炎で入院した74歳の母がいます。要介護4で9年前に股関節を骨折したのもあり足腰が弱ってしまいトイレに行くのはやっとで週1の訪問看 護と週2回のリハビリのデイサービスに行ってます。 足腰が弱ってからトイレを拒否することがあり困っています。 自分でトイレにはつかまりながら歩いて行けるのですがコロナに感染してから寝てばかりでパットが重くなってもおしっこ臭くなってもズボンやシーツが濡れていてもトイレに行こうとしません。 私がトイレに行こうと言っても「出ないから行かない」と言ったり「したくなったら行く」と言ってトイレには行こうとしませんし 「さっき行った」とウソを付きトイレに行きたがりません。 弟が「歩くリハビリで行こう」と言うと行くのにパットが重かったりおしっこ臭かったりズボンやシーツが濡れてて私が何回も言ってもトイレを拒否します。 どうすればトイレに行ってくれるのでしょうか？
原因を理解する
お母様がトイレを拒否する理由は、複合的であることが考えられます。まずは、考えられる原因をいくつか挙げてみましょう。
- 身体的な要因:
- 排尿機能の低下: 加齢や病気の影響で、膀胱の機能が低下し、尿意を感じにくくなっている可能性があります。また、尿意を感じても、すぐにトイレに行けないことで、排尿を我慢してしまうこともあります。
- 身体的な苦痛: 肺炎や転倒による入院など、体力の低下や身体的な苦痛が、トイレに行くことへの意欲を低下させている可能性があります。
- 認知機能の低下: 認知症の症状が進んでいる場合、尿意を感じていることを認識できなかったり、トイレの場所を忘れてしまったりすることがあります。
- 精神的な要因:
- 不安感: トイレに行くことへの不安感や、排泄に対する羞恥心から、トイレを拒否することがあります。
- 意欲の低下: 病気や入院による生活の変化から、意欲が低下し、積極的に行動することを避けるようになることがあります。
- 過去の経験: トイレでの失敗経験や、排泄に関する不快な記憶が、トイレへの拒否感につながることがあります。
- 環境的な要因:
- トイレへのアクセス: トイレまでの距離が遠い、またはトイレまでの移動が困難である場合、トイレに行くことをためらうことがあります。
- トイレの環境: トイレが寒かったり、暗かったり、清潔でない場合、トイレに行くことを嫌がる可能性があります。
具体的な対策とアドバイス
原因を理解した上で、具体的な対策を講じていきましょう。以下に、実践的なアドバイスをまとめました。
1. コミュニケーションと声かけ
お母様とのコミュニケーションは、非常に重要です。以下の点に注意して、声かけをしてみましょう。
- 優しく、穏やかな口調で話しかける: 怒ったり、急かしたりせず、落ち着いた声で話しかけましょう。
- 具体的に伝える: 「トイレに行きましょう」ではなく、「〇〇時になったらトイレに行きましょう」のように、具体的な時間を伝えると、行動しやすくなります。
- 本人の気持ちを尊重する: 「行きたくない」と言われたら、無理強いせず、まずは気持ちを受け止めることが大切です。「そうなんだね。でも、少しだけでも行ってみない？」など、寄り添う言葉をかけましょう。
- 成功体験を共有する: トイレに行けたときには、「よく頑張ったね！」「上手だったね！」など、褒めてあげましょう。成功体験を積み重ねることで、自信につながります。
- 排泄に関する話題を避けない: 排泄に関する話題を避けるのではなく、自然な会話の中で、排泄の重要性や、快適さを伝えるようにしましょう。
2. トイレ環境の整備
トイレ環境を整えることで、トイレへの意欲を高めることができます。
- トイレまでの動線を確保する: トイレまでの通路を広くし、手すりを設置するなど、移動しやすい環境を整えましょう。
- トイレの温度を調整する: トイレが寒いと、排尿を我慢しやすくなります。暖房器具を設置するなど、快適な温度に保ちましょう。
- トイレの清潔さを保つ: トイレは常に清潔に保ち、臭い対策も行いましょう。
- トイレの補助具を活用する: 便座の高さを調整したり、ポータブルトイレを設置したりするなど、身体状況に合わせた補助具を活用しましょう。
- トイレの目印をつける: トイレの場所が分かりやすいように、目印をつけたり、写真や絵を貼ったりするのも効果的です。
3. 排泄習慣の確立
排泄習慣を確立することで、トイレの回数を増やし、失敗を減らすことができます。
- 排尿リズムを把握する: お母様の排尿パターンを把握し、排尿時間に合わせてトイレに誘うようにしましょう。
- 水分摂取量を調整する: 水分摂取量を調整することで、排尿の回数をコントロールすることができます。ただし、脱水症状には注意が必要です。
- 食事と排便の関係を意識する: 食事の時間と排便の時間を関連付けることで、排便習慣を整えることができます。
- 排尿記録をつける: 排尿時間、排尿量、水分摂取量などを記録することで、排尿パターンを把握しやすくなります。
- 専門家との連携: 医師や看護師、ケアマネジャーなど、専門家と連携し、適切なアドバイスやサポートを受けましょう。
4. 薬物療法
お母様の状態によっては、薬物療法が有効な場合があります。医師に相談し、適切な薬を処方してもらいましょう。
- 利尿剤: 尿量を増やし、排尿を促す薬です。
- 抗コリン薬: 膀胱の過剰な収縮を抑え、尿意切迫感を緩和する薬です。
- 漢方薬: 漢方薬は、体質に合わせて、排尿に関する症状を改善する効果が期待できます。
5. リハビリテーション
リハビリテーションは、足腰の機能を回復させ、トイレへの移動を楽にするために重要です。
- 歩行訓練: 歩行訓練を行うことで、足腰の筋力やバランス感覚を鍛え、歩行能力を向上させることができます。
- 排尿筋訓練: 排尿筋訓練を行うことで、膀胱の機能を改善し、尿漏れを予防することができます。
- 生活動作訓練: トイレでの動作（ズボンの上げ下げ、便座への移動など）を練習することで、自立した排泄を促すことができます。
成功事例
実際に、これらの対策を実践し、お母様のトイレ拒否を改善した事例を紹介します。
- 事例1: 78歳女性。認知症があり、トイレの場所が分からなくなってしまうことがありました。トイレの入り口に写真付きの目印をつけ、トイレまでの通路に手すりを設置しました。また、定期的にトイレに誘い、成功したときには褒めるようにしました。その結果、トイレの失敗回数が減り、自力でトイレに行ける回数が増えました。
- 事例2: 72歳男性。パーキンソン病により、排尿困難と頻尿に悩んでいました。医師と相談し、薬物療法とリハビリテーションを組み合わせました。リハビリでは、排尿筋訓練や歩行訓練を行い、排尿に関する症状が改善しました。
専門家の視点
介護の専門家である、訪問看護師のAさんに、今回のケースについて意見を伺いました。
「74歳のお母様の場合、コロナ肺炎や転倒による入院など、体力の低下や精神的な落ち込みが、トイレ拒否の原因として考えられます。まずは、お母様の気持ちに寄り添い、安心感を与えることが大切です。そして、トイレ環境を整え、排尿習慣を確立することで、改善が見込めます。必要に応じて、専門家（医師、看護師、ケアマネジャーなど）に相談し、適切なサポートを受けるようにしましょう。」
まとめ
お母様のトイレ拒否は、介護者にとって大きな悩みですが、適切な対策を講じることで、改善することができます。まずは、原因を理解し、コミュニケーションを密にすることから始めましょう。トイレ環境の整備、排泄習慣の確立、リハビリテーション、薬物療法など、様々な方法を試しながら、お母様と二人三脚で、より良い生活を目指しましょう。
介護は一人で抱え込まず、専門家や家族、友人など、周りの人に頼ることも大切です。困ったことがあれば、いつでも相談してください。
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