「日本リハビリテーション医学会認定医」とは？ 93歳のお父様の転院先で抱える疑問を解決！
「日本リハビリテーション医学会認定医」とは？ 93歳のお父様の転院先で抱える疑問を解決！
お父様の回復を願うあなたの不安、非常によく理解できます。93歳というご高齢での大腿骨転子部骨折からの回復は、ご本人にとってもご家族にとっても大きな試練です。今回は、リハビリテーション医療の専門家である私が、あなたの疑問にお答えし、安心して治療に臨めるようサポートさせていただきます。
まず、今回のケースで最も重要なポイントは、お父様の治療に関わる医師の専門性と、転院先の病院とのコミュニケーションです。以下、詳細に解説していきます。
教えて下さい。「日本リハビリテーション医学会認定医」って何なんでしょうか？ 家の親父（93才）が「左大腿骨転子部骨折」し日赤病院で手術し軽いリハビリ をした後、リハビリのＮ病院に転院したのですが、担当ドクターの専門は、 「内科」、「整形外科医」じゃ無いの？って思いました。 担当ドクターの肩書の一つが「日本リハビリテーション医学会認定医」です。 親父は、、退院しグループホームに現在入居してます。
「日本リハビリテーション医学会認定医」とは、リハビリテーション医学に関する専門的な知識と技能を持つ医師に与えられる資格です。この資格を持つ医師は、脳卒中、脊髄損傷、骨折、関節疾患など、さまざまな病気や怪我によって身体機能が低下した患者さんのリハビリテーションを専門的に行います。つまり、リハビリテーション医学会認定医は、患者さんの機能回復をサポートするスペシャリストなのです。
リハビリテーション医学会認定医の役割
- 診断と評価： 患者さんの状態を詳細に評価し、リハビリテーションの目標を設定します。
- 治療計画の立案： 個々の患者さんに合わせた最適なリハビリテーションプログラムを作成します。
- 治療の実施： 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職と連携し、リハビリテーションを実施します。
- 経過観察と評価： 定期的に患者さんの状態を評価し、必要に応じて治療計画を修正します。
- チーム医療： 患者さんの回復をサポートするために、多職種連携（医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など）を行います。
今回のケースで、担当医が「内科」や「整形外科」を専門としていることに疑問を感じるのは当然です。しかし、「日本リハビリテーション医学会認定医」の資格を持っているということは、リハビリテーションに関する専門的な知識と経験があることを意味します。ただし、専門が異なる医師がリハビリテーションを担当する場合、専門医との連携が重要になります。
日赤病院の担当ドクターは、手術は、成功、完治に近い状態ですとの説明。 但し、元の状態の70～80％の完治状態と理解してください。後は、リハビリ 次第との事でした。
日赤病院の医師の説明は、非常に現実的です。大腿骨転子部骨折の手術が成功しても、完全に元の状態に戻るには、リハビリテーションが不可欠です。70～80％の回復という見込みは、年齢やその他の合併症などを考慮すると、妥当な範囲と言えるでしょう。リハビリテーションの質と継続性が、今後の回復を左右する重要な要素となります。
Ｎ病院の担当ドクターは、専門科目「内科」、肩書の一つが 「日本リハビリテーション医学会認定医」この医者、信用出来るのでしょうか？ 因みに、Ｎ病院の「退院証明書」には、完治に近い状態ですと記載。 入院の中盤頃には、このＮ病院の担当ドクターは、「もう自力で歩くことは、 不可能」と自信満々に言っていました。
Ｎ病院の担当医への不信感は、理解できます。内科医でありながらリハビリテーション医学会認定医であること、退院証明書の内容と医師の発言の矛盾、そしてインフォームドコンセントの問題など、気になる点が多々あります。
医師を信用するためのポイント
- 専門性： リハビリテーション医学会認定医であることは、専門知識を持っている証拠ですが、専門が内科であることは、専門外の領域もカバーできるかという点で、懸念材料となります。
- 説明のわかりやすさ： 患者や家族に対して、病状や治療方針を分かりやすく説明できることは、信頼関係を築く上で非常に重要です。
- コミュニケーション： 患者や家族の質問に丁寧に答え、不安を解消しようとする姿勢は、信頼に繋がります。
- チーム医療： 他の専門職（理学療法士、作業療法士など）との連携がスムーズに行われているかどうかも、重要なポイントです。
今回のケースでは、医師の説明不足や発言の矛盾が、不信感を助長していると考えられます。まずは、医師との面談を重ね、疑問点を解消することが重要です。必要であれば、他の専門医の意見を聞く（セカンドオピニオン）ことも検討しましょう。
現在、転院先のＮ病院とインフォームドコンセントで揉めています。 コロナ患者や結核患者の同室など等々、説明不足、事後連絡、他にも報告なし等。
インフォームドコンセントに関する問題は、非常に深刻です。患者や家族が、治療内容やリスクについて十分に理解し、納得した上で治療を受ける権利は、医療において最も重要な要素の一つです。コロナ患者や結核患者との同室について、事前の説明がなかったことは、大きな問題です。患者さんの安全と健康を守るために、病院側は適切な情報提供と対応を行う義務があります。
インフォームドコンセントで揉めた場合の対処法
- 記録を残す： 医師や病院スタッフとのやり取りは、日時、内容を記録しておきましょう。
- 書面でのやり取り： 重要事項は、書面で確認し、記録として残しましょう。
- 病院の相談窓口： 病院には、患者相談窓口が設置されていることが多いので、積極的に利用しましょう。
- 弁護士への相談： 問題が解決しない場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。
- 転院の検討： 信頼できる病院が見つからない場合は、転院も選択肢の一つです。
今回のケースでは、病院とのコミュニケーションを改善し、インフォームドコンセントの問題を解決することが最優先事項です。病院の相談窓口を利用し、それでも解決しない場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。
お父様の回復のためには、信頼できる医療チームと連携し、適切なリハビリテーションを受けることが不可欠です。今回の情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
- 「日本リハビリテーション医学会認定医」は、リハビリテーションの専門家であり、機能回復をサポートする役割を担います。
- 大腿骨転子部骨折後の回復には、リハビリテーションの質と継続性が重要です。
- 担当医の専門性、説明のわかりやすさ、コミュニケーション、チーム医療の連携などが、信頼関係を築く上で重要です。
- インフォームドコンセントに関する問題は、記録を残し、病院の相談窓口を利用し、必要であれば弁護士に相談しましょう。
- お父様の回復のために、信頼できる医療チームと連携し、適切なリハビリテーションを受けましょう。
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専門家からのアドバイス
今回のケースでは、以下の点を意識して、今後の対応を進めていくことをお勧めします。
- 情報収集： 担当医の専門分野や、リハビリテーションに関する実績について、詳しく調べてみましょう。病院のウェブサイトや、医師の経歴などを確認することができます。
- コミュニケーション： 担当医との面談を重ね、疑問点を解消しましょう。積極的に質問し、納得いくまで説明を求めましょう。
- セカンドオピニオン： 必要であれば、他の専門医の意見を聞く（セカンドオピニオン）ことも検討しましょう。複数の医師の意見を聞くことで、より適切な治療方針を決定することができます。
- チーム医療の確認： リハビリテーションチーム（理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など）との連携がスムーズに行われているか確認しましょう。
- 記録の徹底： 医師や病院スタッフとのやり取りは、日時、内容を記録しておきましょう。書面でのやり取りも有効です。
- 転院の検討： 信頼できる病院が見つからない場合は、転院も選択肢の一つです。他の病院のリハビリテーション体制や、医師の専門性などを比較検討しましょう。
お父様の回復を心から願っています。