54歳で夫に骨折させられた…離婚したいけど、正当防衛って成立するの？弁護士費用もなくて…
54歳で夫に骨折させられた…離婚したいけど、正当防衛って成立するの？弁護士費用もなくて…
54歳という年齢で、夫との喧嘩が原因で骨折し、後遺症に苦しみながらも離婚に踏み切れない…そんな状況、本当に辛いですよね。経済的な問題や、相談できる相手がいないという孤独感も、あなたの心をさらに締め付けていることでしょう。このQ&Aでは、あなたの抱える問題について、法的観点から具体的なアドバイスを提供し、あなたが前向きな一歩を踏み出せるようサポートします。
まずは、あなたの置かれている状況を整理し、法的側面から問題点と解決策を紐解いていきましょう。
３年前、私が54歳の時のことです。 夫と飲酒後、喧嘩になり、その際突き飛ばされて左肩付け根を骨折しました。 ウエストベルトでの固定と三角巾、そのあとのリハビリも含めると、普通に生活できるようになるまで半年間かかりました。 後遺症も残り、今でも左腕は完全に上まで上がりません。 その時本気で離婚を考えましたが、ショックでうつ状態になったのと、年齢的に将来のことも不安だったため、結局何もできず現在に至っています。 夫は謝罪もせず、治療費も払わず、今も何もなかったように毎日テレビを見て過ごしています（夫は64歳で既に定年退職しています）。 今でも離婚したい気持ちがありますが、ひとつ問題なのが、喧嘩のときの経緯です。 掴み合いのような状態になったのですが、最初にかかっていったのは私の方だということです。 夫は「骨折させるつもりなんてなかった、あれは正当防衛」「後遺症はお前のリハビリの努力不足」と言い放ちます。 また最近は「あの時お前はゴルフクラブを握っていた」「治療費は払った」など、明らかな嘘までつくようになりました。 法律の観点から、この場合本当に正当防衛が適用されるのでしょうか（ゴルフクラブの件は断じて嘘です）。 結婚当初からモラハラ、平手打ち、胸ぐらを掴むなどの仕打ちがあり、お金は全て夫が握っているので、私の力では弁護士費用も捻出できません。 両親は亡くなっており、相談できる相手もおらず、毎日死んだように生きています。 まとまらない文章になりましたが、正当防衛の件だけでも詳しい方にお伺いしたいと思います。 アドバイスよろしくお願いいたします。 ※骨折治療中の最低限の家事（主に夕飯の仕度、洗濯）は夫がしてくれました。 が、まだ痛みが取れない、ろくに力も入らない段階から洗濯物を干すのを手伝うよう言われたり、シャワー後三角巾を巻いてもらうよう頼んだ時はイヤな顔をされたりしました。 補足 当時、区の女性相談窓口には行きました。 法テラスの事など教えていただきました。
1. 正当防衛は成立するのか？法的観点からの分析
まず、今回のケースで「正当防衛」が成立するかどうかを判断するには、以下の3つの要素を考慮する必要があります。
- 急迫性： 違法な侵害が「急迫」していたか。つまり、差し迫った危険があったか。
- 防衛の意思： 自己または他者の権利を守るために行った行為であること。
- 相当性： 防衛行為が、侵害の程度に対して「相当」であったか。過剰防衛ではないか。
今回のケースでは、
- 急迫性： 掴み合いになった状況からすると、ある程度の「急迫性」は認められる可能性があります。しかし、ゴルフクラブを持っていたという夫の主張が嘘であるならば、あなたの攻撃がどの程度のものだったのかが重要になります。
- 防衛の意思： あなたが夫に怪我を負わせる意図があったのか、自己防衛のためだったのかが争点となります。
- 相当性： 掴み合いの状況で、突き飛ばして骨折させる行為が「相当」であったかは、非常に難しい判断です。相手の攻撃の程度、あなたの防御方法、結果として生じた怪我の程度などを総合的に考慮する必要があります。
結論： 夫の主張する「正当防衛」が成立するかどうかは、客観的な証拠（目撃者の証言、怪我の状況、過去のモラハラ行為の証拠など）に基づいて判断されます。ゴルフクラブを持っていたという夫の嘘は、彼の信用性を大きく損なう要因となります。
2. 離婚に向けてできること – 証拠集めと専門家への相談
離婚を視野に入れているのであれば、まずは証拠集めから始めましょう。証拠は、離婚の際にあなたの主張を裏付ける重要な材料となります。
2-1. 証拠集めの重要性
離婚裁判では、証拠が非常に重要になります。証拠がない場合、あなたの主張が認められない可能性もあります。具体的に集めるべき証拠としては、以下のようなものが挙げられます。
- モラハラや暴力の証拠： 過去の平手打ちや胸ぐらを掴むなどの行為に関する証拠（写真、動画、日記、手紙、メールなど）。第三者の証言も有効です。
- 骨折に関する証拠： 診断書、治療費の領収書、後遺症に関する資料など。
- 夫の嘘を証明する証拠： 治療費を支払ったという夫の主張が嘘であることを証明する証拠（銀行の取引履歴など）。
- 財産に関する証拠： 夫婦共有財産に関する資料（預貯金、不動産、有価証券など）。
2-2. 弁護士への相談の重要性
弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受け、今後の手続きをスムーズに進めることができます。弁護士は、あなたの状況に合わせて、最適な解決策を提案してくれます。また、弁護士は、あなたの代わりに夫との交渉や裁判を行うことができます。
- 弁護士費用が捻出できない場合： 法テラスの利用を検討しましょう。法テラスは、弁護士費用の立て替えや、無料法律相談を提供しています。
- 地域の弁護士会： 地域の弁護士会でも、無料相談会を実施している場合があります。
- 女性相談窓口： 地域の女性相談窓口でも、弁護士を紹介してもらえる場合があります。
3. 離婚後の生活設計 – 経済的な自立を目指して
離婚後の生活を考えると、経済的な不安は大きいと思います。しかし、適切な準備をすることで、自立した生活を送ることは可能です。
3-1. 離婚後の経済的な問題
離婚後の経済的な問題としては、以下のようなものが挙げられます。
- 生活費： 収入が減り、生活費が足りなくなる可能性があります。
- 住居費： 賃貸契約や、新たな住居の購入が必要になる場合があります。
- 老後の生活費： 年金や貯蓄が少ない場合、老後の生活費が不足する可能性があります。
3-2. 経済的な自立のための対策
経済的な自立のためには、以下の対策を講じることが重要です。
- 就労： 働くことで、収入を確保することができます。年齢や経験を考慮し、自分に合った仕事を探しましょう。転職エージェントやハローワークなどを活用し、積極的に求人情報を収集しましょう。
- 資格取得： スキルアップや資格取得を目指すことで、就職の幅を広げることができます。
- 公的支援制度の活用： 離婚後の生活を支援する公的制度（児童扶養手当、生活保護など）を活用しましょう。
- 資産形成： 預貯金や投資などを行い、資産形成を目指しましょう。
4. 精神的なサポート – 孤独感を乗り越えるために
離婚は、精神的にも大きな負担を伴います。孤独感や不安を感じることもあるでしょう。しかし、適切なサポートを受けることで、精神的な安定を取り戻すことができます。
4-1. 精神的なサポートの重要性
精神的なサポートは、あなたの心の健康を保つために非常に重要です。一人で抱え込まず、誰かに相談することで、気持ちが楽になることもあります。
4-2. 相談できる相手を見つける
相談できる相手を見つけることは、精神的な安定に繋がります。以下のような相談先を検討してみましょう。
- 友人や家族： 信頼できる友人や家族に、今の気持ちを話してみましょう。
- カウンセラー： 専門家であるカウンセラーに相談することで、心の悩みを整理し、解決策を見つけることができます。
- 地域の相談窓口： 地域の女性相談窓口や、DV相談窓口など、様々な相談窓口があります。
- 自助グループ： 同じような経験をした人たちが集まる自助グループに参加することで、共感し合い、支え合うことができます。
5. 具体的な行動計画 – 今、あなたができること
あなたの状況を改善するために、今すぐできる具体的な行動をまとめます。
- 証拠集めを開始する： 過去のモラハラや暴力に関する証拠、骨折に関する証拠、夫の嘘を証明する証拠などを集め始めましょう。
- 弁護士に相談する： 法テラスや地域の弁護士会などを利用し、弁護士に相談しましょう。
- 経済的な自立のための準備を始める： 就労、資格取得、公的支援制度の活用などを検討し、経済的な自立に向けた準備を始めましょう。
- 精神的なサポートを受ける： 友人や家族、カウンセラー、地域の相談窓口などに相談し、精神的なサポートを受けましょう。
- 離婚後の生活設計を立てる： 離婚後の生活費、住居費、老後の生活費などを考慮し、具体的な生活設計を立てましょう。
これらの行動を一つずつ実行していくことで、あなたは少しずつ前進し、より良い未来を切り開くことができるはずです。
あなたの置かれている状況は、非常に困難なものですが、決して一人ではありません。専門家のサポートを受け、証拠を集め、経済的な自立を目指し、精神的なサポートを受けながら、前向きに進んでいきましょう。
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まとめ
今回のケースでは、夫との喧嘩で骨折し、後遺症に苦しみながらも離婚に踏み切れないという状況でした。法的観点から見ると、正当防衛の成立は、客観的な証拠に基づいて判断されます。証拠集め、弁護士への相談、経済的な自立に向けた準備、精神的なサポートを受けることが重要です。あなたの抱える問題は複雑ですが、適切なサポートと具体的な行動によって、必ず解決の道は開けます。諦めずに、一歩ずつ前進していきましょう。